まだ上達中の身なので偉そうなことは言えませんが、写真が上手いと思うあの方だって最初は誰もが初心者です。
特にカメラは設定から取り扱いまで非常に複雑で、しかもアイドルカメコは動きの多い被写体を撮影する、非常に特殊な環境なため、最初は絶対に失敗します。
今回は私や色々な方と会話してきた経験談から、初心者あるあるとその解決法について書いていきたいと思います。
まず最初に:レギュレーションやマナーの部分は要確認!
まず前提としてですが、現場ごとのレギュレーションについては絶対に確認しておきましょう。
上記はイコラブのカメコエリアにおけるレギュレーションですが、例えば一脚や三脚などの撮影補助機材はNGと明確に記載しています。
知らなかったでは済まされず、あまりにも酷い状況になった場合、運営の一存でカメコエリアの廃止…にならないとも言い切れないので、現場ごとのレギュレーションは把握しておきましょう。
また、ルールというよりカメコのマナー的な部分も把握しておきたいです。例えば肘を上げて視界を遮らない、等…
詳しくは以下の記事に書いてあるので、参照してみてください。
キャップを外し忘れたまま撮る
まず最初の初心者あるある、「キャップを外し忘れたまま撮る」です。
ファインダーを覗いたら真っ暗!なんで!?って思うので、冷静になったら気付くはずですが、最初は原因不明で焦ると思います。
これの対策は「確認しよう!」しかないのですが、ある程度慣れている人は会場に着いてから開演するまでの流れがルーティン化されていると思います。
筆者の場合は開演前に着席したら、まず最初にレンズを装着して、基本設定を必ず確認します。
その際にキャップを外し、連写が効いてSDカードに書き込まれるか必ず確認してから、レンズフードを被せて座席に置いています。
シャッタースピードが遅いまま撮影してブレまくる
撮影中のあるあるだと思います。ライブが終わって写真を確認したら、全部ブレてて使い物にならない…という経験をしたことあるかもしれません。
これもルーティン化して事前に確認しておきたいです。
あと、夢中で撮影しているうちに指でダイヤルを動かしてしまっている場合もあるので、撮影中余裕が出てきたら、ファインダー内の画面表示から適切な設定になっているか確認しておくべきです。
そして未然に対策しておくとしたら、撮影設定は基本は決め打ちにしておいて、ライブ前日とかに設定しておくのが良いです。
屋内の場合、シャッタースピードは1/640と決めておく、で最初は良いかもしれません。
レンズが重すぎて手が震える。肝心なところを撮影できない
重い望遠レンズを持つ経験なんてもしかしたらライブ撮影しかないという方も多いはずです。
これに関する機械的な解決法は、シャッタースピードを上げる(分母の数字を大きい方にする)です。
次にフィジカル的な解決法は、筋トレをする、です。
これは意外と重要で、そもそも1.5kgとか2kgもある重さのものを腕を伸ばして長時間持ち続けるという行為が日常生活であり得ないことなので、普段使わない筋肉が使われるはずです。
背中に重心を置いて持つ、というコツはあるにはあるのですが、そもそも腕の筋肉が脆弱だとレンズの重さに耐えられません。
2kgのダンベルを持って重さに慣れるというのはひとつの解決策です。
また、動きを頭に入れておいて、推しが前に出てこないような場面はレンズを下に降ろして休憩するのもコツです。
ピントが合わない
これはAIサーボになっているか確認しましょう。
あとはAF-ONボタンなど、いわゆる親指AFをうまく活用して、メンバーに合わせて撮る意識をした方が良いです。
親指AFをうまく合わせながら撮る、という練習はライブでなくても自宅で行えるのでトライしてみてください。
Canon EOS Rシリーズで使える設定項目は以下の記事に記しています。
撮りまくっていたらバッファが詰まって連写できない
これはSDカードの規格とカメラが適合しているか確認しましょう。
メモリーカードの選び方のポイントとおすすめについては以下に記しています。
あとは慣れてくると撮るべきタイミング、撮らなくていい瞬間の分別がついてきたりするのですが、バッファの詰まりについてはまずスペック面を確認すべきです。
SDカードが途中でいっぱいになった
これもカメラの規格やSDカードの容量に準拠するのですが、カメラにSDカードが2枚挿せるなら挿した方が良いです。
そして設定から、カードの自動切り替えに設定しておいた方がいいです。
これはスロット1がいっぱいになった場合、自動的にスロット2のカードに切り替えるという設定です。
撮り逃しがなくなるのでおすすめの設定になります。
写真がざらざらになってしまう
ISO感度を見直してみましょう。もしかしたら6400とか12800とかとんでもない数字が上限になっていて、ノイズだらけの写真になっているかもしれません。
機種にもよりますが、多くても3200上限がベターです。理想は高くても1600まで。
これも理想の設定の仕方は以下に記してあります。
あとは現像の際にノイズ除去を行う処理が必要です。
LightroomのPC版ではAIノイズ除去という便利な機能もありますし、筆者がメインで使うiOS版では以下の記事で手順を紹介しています。
iPhoneで見た時の色味がどうしても変に見える
主に現像での処理で対処すべきですが、iPhoneで見たら理想の色味にならずしっくり来ないケースもあります。
これはデバイスごとに発色が違うので、完全に一律に直すことは不可能ではありますが、True ToneやNight Shiftになっていないか設定を見直してみてください。
これらの機能は目を保護するものであり、時間や設定などで自動的に暖色に設定されてしまいます。
現像したものと差異が出てしまうので、オフ。もしくは写真を確認するときだけでもオフにしておいた方がいいかもしれません。
True Toneについては「設定」→「画面表示と明るさ」画面にある「True Tone」からオフにできます。
Night Shiftは「設定」→「画面表示と明るさ」画面にある「Night Shift」でオフにできます。
他にも初心者あるあるが出てきたら随時更新していきます。
誰もが最初は初心者なので、失敗しても落ち込まず、次に向かって頑張っていきましょう!
アイドルのライブ写真を撮影するカメコを4年ほどやっている重度のオタクです。年間30万枚以上は撮影しています。今まで得た経験や知見をもとに初心者でも分かりやすい情報を発信していきます。
STU48の石田千穂ちゃんが推しメンです!
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