「とにかくカメコを始めてみたい!」「いきなり機材を買うお金もないしまずはレンタルで試してみたい!」というカメコの声が聞こえてきます。
実際、ライブ撮影でバッチリ写る機材を購入するとなると、涙ちょちょぎれるほどの費用がかかるものです。
※R6MarkⅡとRF100-500mmを中古で買った場合…約65~70万円(価格.comを参照)
そこで頼りになるのが機材レンタルサービスです。
カメコを始めてみたい初心者から、あの機材を試してみたい!という上級者まで、幅広い層に利用されています。
今回はAPEXレンタルを1泊2日で利用した場合、予算3万円で納得のいくクオリティの組み合わせを考えてみます。
APEXレンタルについて
APEXレンタルは昭和38年から続く老舗のサービスで、日本全国4か所に店舗を構える大手です。
店舗情報
・東京中央店:東京都中央区日本橋蛎殻町1-7-9オンラインビル1F
・渋谷店:東京都渋谷区東1-26-24
・名古屋店:愛知県名古屋市東区東桜1-4-13 アイ高岳ビル1F(桜通沿い)
・大阪店:大阪府大阪市北区紅梅町1-23
APEXレンタルで機材を借りるには店舗受け取りか宅配便が選べます。
注意すべき点は、発送だと最低2泊3日からになるということです。(店舗受け取りは1泊2日から可)
返却はレンタル最終日の営業時間内(10:00~18:30)に最寄りの店舗に持ち込めばOKで、引渡しした以外の店舗でも返却可能です。
おすすめの利用法は、1泊2日でライブ当日の朝に店舗で借りて、翌日に返却すれば金銭的なムダがありません。
APEXレンタルとマップレンタルの比較
カメコの中でも有力なレンタルサービスとして、マップレンタルがあります。
マップレンタルは新宿に店舗を構える大手で、信頼性の高さと品揃えの良さでこちらも高い人気を博しています。
それぞれメリット・デメリットがあるので比較して見ていきます。
APEXレンタルのメリット
- 1泊2日で返却日の営業時間(10時~18時)に返せばOK
- 東京・名古屋・大阪に実店舗が4つありどこでも返却可能
- 休業日(日・祝)に1泊無料で延長される
APEXレンタルのデメリット
- 400mmF2.8、600mmF4のような最高級クラスの単焦点レンズの扱いがない
- 土曜イベントのあと日曜に返却できない
マップレンタルのメリット
- 年中無休
- 2泊3日が最低料金で、中1日の利用に余裕が持てる
- 400mmF2.8、600mmF4のような最高級クラスの単焦点レンズの取り扱いがある
- 新宿のど真ん中に店舗があり、ロッカーサービスを使えば営業時間外でも返却可
マップレンタルのデメリット
- 東京以外に店舗がない
- 返却時間が早い(返却日の12時まで)
- 来店時に混雑で待たされることがある
それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、まず超望遠単を使うならマップレンタルしかないでしょう。
一方、遠征カメコや特に名古屋・大阪でライブがある場合、APEXレンタルの実店舗があるのは非常に心強いです。
まずはお手軽に始めてみるなら小回りのきくAPEXレンタル、本格派ならマップレンタルというすみ分けを提案します。
予算3万円でおすすめの組み合わせ①:Canon編
さて、ここからは初心者やカメコ自体が初めてという方に、予算3万円で納得のいくクオリティの写真を出すための組み合わせを提案していきます。
まずはCanonのおすすめの組み合わせです。
Canonでおすすめの組み合わせ
※2024年8月現在 いずれも税込で1泊2日の価格
- EOS R6 MarkⅡ:14,600円
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM:10,200円
- サンディスク Extreme Pro SDXC UHS-II V90対応 256GB(SDSDXDK-256G):2,800円
計:27,600円
カメラはR6 MarkⅡがおすすめで、実際に使用しているカメコも多いので安心です。
画素数もそこまで多くないところからも、処理が簡単という点で初心者におすすめできます。
ちなみに前作のR6も十分高性能で、筆者も現役で愛用しています。こちらは4,200円お得な10,400円で借りられます。
レンズはこれも主流のRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMです。汎用性が高いズームレンズで描写力も抜群です。
SDカードも撮影のために必要ですが、購入すると非常に高価なので、256GBで書き込み速度の速いカメコ向きの1枚をチョイスしています。
予算3万円でおすすめの組み合わせ②:Sony編
次に、カメコではCanonの次にユーザーが多いであろうSonyの組み合わせを提案していきます。
Sonyでおすすめの組み合わせ
※2024年8月現在 いずれも税込で1泊2日の価格
- α7 IV ILCE-7M4:12,800円
- FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS:7,400円
- サンディスク Extreme Pro SDXC UHS-II V90対応 256GB(SDSDXDK-256G):2,800円
計:23,000円
α7 IVもカメコで使用者が多い、ハイアマチュア御用達のカメラです。
レンズは昨今の会場大型化やイコラブ、ノイミー、ニアジョイ等で使用するケースが多いと想定して、汎用性の高いFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSがベストかと思いました。
もしくはホール規模で距離が600mmも必要ないケースであれば、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを推奨します。こちらは7,000円です。
予算3万円でおすすめの組み合わせ③:Nikon編
次はNikonの組み合わせを考えていきます。
Nikonでおすすめの組み合わせ
※2024年8月現在 いずれも税込で1泊2日の価格
- Z7II:13,800円
- NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR:7,800円
- サンディスク Extreme Pro SDXC UHS-II V90対応 256GB(SDSDXDK-256G):2,800円
計:24,400円
Nikonも初心者向けの組み合わせとして、ミラーレスで手頃な値段であるZ7IIです。
レンズはSonyと同様の理由で、大型化に対応するためNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを提案します。
ホール規模の400mmで足りる場合はNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sで、8,800円です。
予算3万円でおすすめの組み合わせ④:どうしても単焦点を使いたい!編
ここまで初心者向けでズームレンズを推奨してきましたが、最後はどうしても単焦点を使いたい!編です。
単焦点レンズは重くてお値段は張るものの、やはり明るいレンズと描写力には代えがたい魅力があります。
APEXレンタルにも300mmF2.8(サンニッパ)の取り扱いはあるため、この組み合わせを考えてみました。
Canonでおすすめの組み合わせ
※2024年8月現在 いずれも税込で1泊2日の価格
- EOS R6 MarkⅡ:14,600円
- EF300mm F2.8L IS II USM:12,400円
- マウントアダプター EF-EOS R:900円
- サンディスク Extreme Pro SDXC UHS-II V90対応 256GB(SDSDXDK-256G):2,800円
計:30,700円
Canonでも夢のサンニッパを約3万で使用できるという喜びからガッツポーズしました。
留意すべき点は、R6(ミラーレス)とEFレンズは構造が違うので、必ずマウントアダプターも借りて変換する必要があるということです。
さいごに
以上、予算3万円でベストなレンタルの組み合わせを考えてみました。
最終的にどのメーカーを使用するかは、迷ったら知り合いのカメコが使っているのと同じか、Canonが良いでしょう。
まずは上記の機材をレンタルしてみて、カメコを体験してみてください!ハマると楽しいですよ。
レンタルの期間は短いため、作業フローとして必ずSDカードから別メディアにデータを移管しておくのが安全です。
また、現像の工程については今回レンタルの中に組み込んでいないので、別で考慮しておく必要があります。
当サイトではアイドルカメコはRAW現像を強く推奨しているので、手軽に始めるなら手持ちのiPhoneにLightroomを入れておくか、本格的にカメコを趣味にしていくならiPadのやPCの購入も検討すると良いでしょう。
アイドルのライブ写真を撮影するカメコを4年ほどやっている重度のオタクです。年間30万枚以上は撮影しています。今まで得た経験や知見をもとに初心者でも分かりやすい情報を発信していきます。
STU48の石田千穂ちゃんが推しメンです!
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