イコラブやノイミー、ニアジョイでカメコしたいけど、カメラを触ったことがない!という方の相談を何度も受けたことがあります。
実際、カメラの設定は非常に難しく、説明を見ても理解できない…というハードルの高さが存在します。
ライブ撮影においては、慣れないうちは事前に設定を済ませておいて、本番では撮ることに専念した方が成功率はぐっと上がります。
ここではアイドルカメコ歴4年、年間30現場は通う筆者が「失敗しない」という観点からライブフォトの設定を解説していこうと思います。
結論
結論、これをマネすれば大体うまくいくと思います。
設定項目 | 数値 |
撮影モード | マニュアル(M) |
シャッタースピード | 1/640~1/1000 |
絞り(F値) | 開放(最も小さい値) |
ISO感度 | 3200を上限にオート |
オートフォーカス | 顔+追尾優先 瞳AF |
連写設定 | 高速連写設定 |
ホワイトバランス | オートでOK。慣れたら4000kなど |
記録画質 | RAW C-RAWやM-RAWなど圧縮形式もOK |
撮影モード
撮影モードについては、カメラ本体上部のダイアルで設定できます。
ちょっと調べると、初心者は「P」で撮ろうという解説が多く見られますが、ライブ撮影においては絶対に「M(マニュアル)」にすべきです。
何故なら、暗くて被写体が動き回るライブ撮影そのものが特殊環境すぎるため、ある程度環境に応じた設定を自分で行った方が絶対に良いです。また、機材に投資するお金も安くないという観点からも、少しでも機械のせいにする余地を残すのは人生の無駄だと思います。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが下りる速さです。カメラのシャッターが開いている時間のことを指します。
この時間が長いほど、カメラに入る光の量が増え、短いほど光の量が減ります。シャッタースピードは通常、秒またはその分数で表されます(例:1秒、1/100秒)。
- 1秒かけるとシャッターはゆっくり下りる
- 多くの光が入るが被写体は動き続ける
- 1/500秒だと500倍速く下りる!
- 動く被写体を止められるが光の入る量は少ない
シャッターがゆっくり下りているとその間は被写体が動き続け、光も入り続けるという相関関係です。要は、分母が小さいと明るくブレやすい、分母が大きいと暗いがブレにくい、と覚えておきましょう。
ではライブフォトにおいては、屋内だと1/640を基準とすればOKです。ただしレンズの重さや腕力が足りないと手ブレを起こす可能性もあり、あるいは明るいレンズ(F値の小さいレンズ)を使用している場合は1/1000まで余裕を見て良いと思います。
SS1/640もあれば髪の毛の動きまでは止められます。
F値(絞り値)とは
カメラの絞り値(F値)は、レンズを通して入る光の量を制御するための重要な設定です。F値が小さいほど絞りが開き、より多くの光がセンサーに届きます。逆に、F値が大きいほど絞りが閉じ、光の量が減少します。
簡単に言うと写る像の明るさを数値化したものです。レンズを通る光の量を調節することでピントが合う範囲(被写界深度)も変わります。この数値を調節することを「開放」や「絞る」と言ったりしますが、光の通る量をめっちゃ入るように開放してあげるんだ~!!、光の通る量を絞ることで暗くするんだ~!!という感覚で捉えてみてください。
- F値が小さい(開放)
- 明るくなり、背景がボケる
- F値が大きい(絞る)
- 暗くなり、背景にもピントが合う
とだけ覚えておけばOKだと思います。
では、ライブフォトにおいては、基本的に開放(F値の小さい方)でOKです。一般的な考え方では「少し絞った方が写りがいい」とされていますが、そもそもライブフォトは暗いので、少しでも明るさを稼ぎたい最初のうちはあまり気にしなくていいと思います。
ズームレンズの場合、多くは焦点距離(mm)によってF値が自動で変更されます。
なお、個別撮影会で撮る写真などは、開放側で撮ればF2.8のレンズでしたが、少し絞ってF4.0で撮影しました。開放だと髪の毛までボケてしまい、主題がよくわからなくなる可能性があると思ったからです。
ISO感度とは
ISO感度は、カメラのセンサーが光をどれだけ増幅するかを示す数値です。数値が高いほど、少ない光でも明るく撮影できますが、その分ノイズ(ざらつき)が増える可能性があります。
- ISO 100-400: 明るい屋外での撮影に適しています。
- ISO 800-1600: 室内や曇りの日の撮影に適しています。
- ISO 3200以上: 暗い場所や夜景の撮影に適していますが、ノイズが増える可能性があります。
ではめっちゃ高くすれば良くない?と思うかもしれませんが、そんなことはなく…以下のようなデメリットがあります。
- 写真にノイズが増える
- シャープさが失われる
極論、ISO感度は低い方が良いです。とはいえライブ会場は暗く、どうしてもISO感度を調整せざるを得いません。
上げすぎに気を付けつつ、私の体感から出した答えとしては、ISO100~3200の範囲でオートにしておくのが無難だと思います。機材のスペックに拠るので意見が分かれるところですが、大きく失敗することはないと思います。ちなみに筆者はISO1600を上限にしています。
WB(ホワイトバランス)とは
ホワイトバランスとは、撮影時の光の色合いのことで、色温度と言います。これをk(ケルビン)で表します。kが高いと暖色系になり、低いと寒色寄りになります。
結論、慣れないうちはオートでOKです。目視で現像時に直すのは最初は難しいので、ここは機械に頼ってしまうのも手だと思います。
ただ、筆者の経験からいえば、屋内であればアイドルは4000kで固定しておくのも手ですし、無難です。最終的に白っぽい肌に現像することが多く、オートだと結局数値を落として現像するからです。
記録画質について
本サイトではRAWで撮ることを推奨します。容量を圧迫するので、C-RAWやM-RAWなどロスレス圧縮された形式も良いと思います。(筆者はC-RAWを採用しています)
一貫してRAW現像を推奨しており、jpeg撮影だと修正の後戻りがきかず、また知らないうちにカメラ内の設定で補正がかかってしまうケースがあるからです。自分好みの写真に仕上げるという観点からも、RAWで撮影した方が良いでしょう。
アイドルカメコの経験から、失敗しないライブフォトの撮影設定について解説しました。
もちろんこれが正解ではないので、経験を重ねて自分好みの設定を見つけていけば良いと思います。
おすすめの機材についても紹介していますので、こちらの記事を参照ください。
アイドルのライブ写真を撮影するカメコを4年ほどやっている重度のオタクです。年間30万枚以上は撮影しています。今まで得た経験や知見をもとに初心者でも分かりやすい情報を発信していきます。
STU48の石田千穂ちゃんが推しメンです!
詳しいプロフィールについてはこちら
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